カンボジアの医療事情
カンボジアの医療事情について(予防接種等含む)
要点
1.カンボジアの医療事情
2.かかり易い病気・怪我
3.健康上心がける事
4.予防接種
1.医療事情について
医療事情:特定のプライベートクリニック(外来)で、日本のクリニックと同等の診療が可能です。病院(入院)の場合は、一部私立病院を除き劣悪な環境なので、バンコク又は、シンガポールに搬送されることになります。また、当地のクリニックを通してバンコク等へ緊急移送される場合は必ず支払保証の確認(専用飛行機での輸送費,約3~4万ドル)が行われますので、十分な額の海外旅行傷害保険に加入する必要があります。プノンペンやシアムリアップ以外の地域では外国人向けのクリニックはありません。医師を含め英語での意思疎通は困難です。むしろフランス語を解する医療関係者のほうが多くみられます。
2.かかり易い病気・怪我
(1)急性胃腸炎
(2)デング熱
(3)寄生虫
(4)マラリア
(5)その他の感染症
3.健康上心がける事
(1) 水・飲食について
(2) 熱中症
(3) 蚊に刺されないように
(4) 無理のない計画を
(5) 必要な薬は持参
4.予防接種
1.赴任者に必要な予防接種~成人・小児~
入国に際して必要とされる予防接種はありません。
推奨の度合い: ◎ 強く ◯できれば △ 感染危険地帯・医療過疎地旅行時
成人:◎破傷風,◎A型肝炎,◎B型肝炎,◯日本脳炎,◯腸チフス,△狂犬病
◯MMR(麻疹,流行性耳下腺炎,風疹,30才前後で免疫の低下した人が多い)
小児:
日本の定期接種
◎DPT[ジフテリア・百日せき・破傷風],◎ポリオ,◎ 麻疹[はしか]
◎風疹,◎日本脳炎,◎BCG
日本の任意接種:
◎A型肝炎,◎B型肝炎,◎水痘
◯HIb ◯流行性耳下腺炎,◯インフルエンザ,◯腸チフス,△狂犬病,
△肺炎球菌
<注>日本脳炎ワクチンは外国では高額です。その他のワクチンは現地の方が大概安いです。
2.小児が現地校に入学・入園する際に必要な予防接種・接種証明
特に必要とされる予防接種はありません。インターナショナルスクールでは,親が記載する予防接種記録の提出が必要です。未実施のものがあった場合には接種を勧められます。