【NEWS】日立、カンボジアで昇降機の合弁会社 設立
日立製作所は2日、カンボジアに昇降機の販売・サービスを手がける合弁会社を設立したと発表した。海外からの投資の活発化で、今後、昇降機需要が広がると見て、市場開拓を急ぐ。同国でのシェアは現在は1%にとどまるが、早期に10%以上に引き上げたい考え。
首都プノンペンで2日に開所式を開いた合弁会社の資本金は約1億3千万円。出資比率は日立本体が47%、タイにある日立の昇降機子会社が30%、残りをカンボジアの建築設計会社CMED社が負担した。
日立グループはこれまでカンボジアではタイの日立子会社が昇降機の販売から据え付け、保守作業を手がけてきた。現地法人を設けることで顧客の要望に素早く応え、日立ブランドの確立を狙う。
日立によると、カンボジアの昇降機の年間需要は2015年に約500台と小規模だったが、製造業や不動産分野を中心に海外からの投資が活発で、20年には年間約900台と1.8倍に需要が拡大するという。